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Thursday, January 4, 2024

Excelでのパスワード管理に問題あり、OneDriveの「個人用Vault」で解決しよう - ITpro

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全894文字

 パスワードをExcelで管理するのは妙案だ。表形式なら一覧性が高く、扱いやすいし検索も可能。ただし問題もある。それは、ファイルが盗まれたときと、パソコンが壊れたときだ(図1)。

図1 IDとパスワードはExcelで表にまとめて管理するのが楽だ。しかし、ファイルの漏洩に対する対策や、パソコンの故障に備えたバックアップは不可欠といえる

図1 IDとパスワードはExcelで表にまとめて管理するのが楽だ。しかし、ファイルの漏洩に対する対策や、パソコンの故障に備えたバックアップは不可欠といえる

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 前者については、Excelの標準機能でファイルにパスワードをかける手もあるが、万全とはいえない(図2)。というのは、標準機能には試行回数の制限がないからだ。つまり、正解にぶち当たるまで何回でもトライ可能。その弱点を突いてパスワードを解読するフリーソフトもある(図3)。

図2 Excelファイルには開くためのパスワードを設定できる(操作は「ファイル」タブの「情報」→「ブックの保護」→「パスワード」)。漏洩対策として一定の効果はあるが、絶対に安全というわけではない

図2 Excelファイルには開くためのパスワードを設定できる(操作は「ファイル」タブの「情報」→「ブックの保護」→「パスワード」)。漏洩対策として一定の効果はあるが、絶対に安全というわけではない

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図3 ネットにはパスワードを忘れたときに役立つフリーソフトが公開されている。そのうちの1つを使ってみると、「orange」というパスワードはわずか1分7秒で解読された。複雑なパスワードも時間さえかければいずれ解読されてしまう

図3 ネットにはパスワードを忘れたときに役立つフリーソフトが公開されている。そのうちの1つを使ってみると、「orange」というパスワードはわずか1分7秒で解読された。複雑なパスワードも時間さえかければいずれ解読されてしまう

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 これら2つの問題をまとめて解決する〝花マル習慣〟が、OneDriveの「個人用Vault」への保存だ。これはOneDriveに用意されたセキュリティが高い特別な領域で、無料版では3つまでのファイルを保存できる。Vault(ボールト)とは金庫室のことで、マイクロソフトではパスポートや運転免許証などのデジタルコピーの保存を想定している(図4)。

図4 パスワードを記録したファイルはOneDriveの「個人用Vault」に保存するのがお勧め。OneDriveはサインインすればすぐにファイルを開けるが、その中にある「個人用Vault」は追加の認証をしないと開けない。クラウドに保存することでバックアップにもなる

図4 パスワードを記録したファイルはOneDriveの「個人用Vault」に保存するのがお勧め。OneDriveはサインインすればすぐにファイルを開けるが、その中にある「個人用Vault」は追加の認証をしないと開けない。クラウドに保存することでバックアップにもなる

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