柳谷智宣がAdobe Acrobat DCを使い倒してみた 第132回
2021年05月10日 09時00分更新
本連載は、Adobe Acrobat DCを使いこなすための使い方やTIPSを紹介する。第132回は、PDF変換から電子サイン、パスワード保護など、Acrobatのウェブ版で使えるようになったPDF編集ツールについて紹介する。
Adobeは2021年2月に「Acrobat web」をリリースした。ブラウザー上でAcrobat DCのようなPDF操作を利用できるサービスだ。
細かい編集機能を利用する際は「Acrobat DC」へリンクされるが、PDFへの変換や画像やOffice文書にエクスポート、テキストや注釈を追加、ページの整理などができる。共有は勿論、コメントを入れてもらうこともできるし、Adobe Signを利用して署名を依頼することもできる。
もちろん、ログインしていなかったり、無料アカウントの場合は、回数制限はあるのだが、一通りの機能を利用できるのはユーザーとしては嬉しいところ。もう無料で使える海外製の怪しいソフトやウェブサービスに手を出す必要はない。本家本元のAdobeがこれだけのPDF編集ツールを無料で公開したのだから、是非活用しよう。
たとえば、WordファイルをPDFファイルにするなら「変換」メニューから「WordをPDFに変換」を開き、ファイルをドラッグ&ドロップすればいい。すぐに変換が始まり、ダウンロードできるようになる。
AdobeのオンラインストレージであるDocument Cloudに保存したり、他のユーザーと共有したいのであれば、Adobeアカウントでログインする必要がある。
この機能のうちいくつかは、「.new」ドメインと連携しており、「PDF.new」を開くと、「ファイルドロップでPDF変換」のページが表示され、Microsoft Office文書や画像ファイルをPDFに変換できる。「CompressPDF.new」ではPDFを圧縮、「Sign.new」では入力と署名がダイレクトに利用できる。
昨年8月からGoogleと連携して始まったサービスで、すでに1000万回以上も利用されているそうだ。「Acrobat web」を検索してアクセスする手間が省けるので覚えてえおこう。
Adobeアカウントでサインインするとできることが増える。もちろん無料で利用でき、GoogleやApple、Facebookなどのソーシャルアカウントを使うこともできるので手間はかからない。
ただし、こちらも1日で利用できる回数が決まっており、上限に達すると登録を促される。24時間経つとリセットされ、また使えるようになる。Acrobat DCを契約しているアカウントでサインインすると、制限なく利用できる。
Acrobat DCは1契約で2台までインストールできるが、出張時に借りたPCなどでPDFを扱いたい時に活躍してくれることだろう。
からの記事と詳細 ( Acrobatウェブ版でPDF変換から電子サイン、パスワード保護までできる! - ASCII.jp )
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