学校の体育や部活動、テレビやスタジアムで観戦する試合など、スポーツの力を生かして「持続可能な開発目標」(SDGs)を達成しよう、という考え方があります。中でも東京五輪・パラリンピックは、SDGsを運営・準備のキーコンセプトにしています。スポーツと持続可能性は、どのようなつながりがあるのでしょうか。
教育やジェンダー平等にも貢献
SDGsが2015年の国連サミットで採択された時、「持続可能な開発のための2030アジェンダ」には、文化やスポーツが持続可能な開発で重要な鍵となることが明記されました。スポーツが寛容性と尊厳を促進し、平和な世界や、人々の健康や教育、さまざまな人を包み込む社会づくりに役立つ、と書かれています。 17あるSDGsの目標のうち、目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成にスポーツが役立つことは、すぐにイメージできると思います。しかしスポーツとSDGsのつながりは、健康の側面だけではありません。 世界には、さまざまな理由から学校に通えない子どもが、大勢います。もし学校でスポーツをする機会があれば、積極的に通える理由になるかもしれません。目標4「質の高い教育をみんなに」にも貢献できます。 スポーツを通じて、男女の格差解消や、女性の能力向上についての意識改革が進めば、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に近づけます。 このようにスポーツは、SDGsの幾つもの目標達成に関わっているのです。
東京オリンピックで大切さ伝える役割も
近年では、スポーツイベントを通じて、SDGsを達成しようとする動きも盛んです。競技が行われる会場には、大勢の人が集まります。主催者や選手、観客やスポンサーが持続可能性に関連した活動に取り組めば、SDGsの認知度を高め、広く伝えることができます。 その代表が、東京オリンピック・パラリンピックです。もともと「平和の祭典」と呼ばれるように、目標16「平和と公正をすべての人に」を象徴するスポーツイベントです。特に東京大会は、SDGsと連動させた大会運営をコンセプトとして、気候変動対策(目標13)や資源を無駄にしない取り組み(目標12)を進めています。 たとえば、太陽光発電で大会施設の電力を賄ったり、回収したプラスチックを再生して表彰台を作ったりするといった取り組みが、それに当たります。世界に向けて紹介されれば、見ている人も、環境に優しいエネルギーや、資源の再利用の重要性に気付き、行動を変えるきっかけが持てます。 東京2020組織委員会や東京都が行う、オリンピック・パラリンピック教育でも、SDGs達成に向けた大会の工夫や、その意義が取り上げられ、子どもたちが学んでいます。 新型コロナウイルス感染症の拡大防止で「ステイホーム」が求められる中、スポーツの楽しさや、健康を維持することの大切さを、改めて感じている子どもも多いことでしょう。当たり前のように存在する「スポーツ」を通して、SDGsのどの目標が達成できるか、考える機会を持ってみてはどうでしょうか。 (筆者:長尾康子) ※国際連合広報センター スポーツと持続可能な開発(SDGs) https://ift.tt/3f1Xx31 ※東京2020大会 持続可能性 https://ift.tt/3eZiQC8
プロフィール 長尾康子 東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。
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東京オリンピック・パラリンピックのキーコンセプトはSDGs(ベネッセ 教育情報サイト) - Yahoo!ニュース
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