【8月16日 CGTN Japanese】イギリスの研究チームによりますと、人工知能(AI)技術の進歩に伴い、キーボードを打つ音でパスワードを推測して識別に成功する確率は95%以上だということです。AI技術の進歩によって人類の安全性が脅かされることを懸念する声がいっそう高まっています。
研究では、英ダラム大学など複数の大学の専門家がアップル社のMacBook Proノートパソコンのキーボード上の36のキーをそれぞれ25回打ち、その音を録音しました。録音したデータをAIプログラムに入力することで、AIはそれぞれのキーが発する音のパターンを把握できます。その後、ノートパソコンから17センチ離して1台のiPhoneを置き、そのiPhoneで文字入力する音を録音したところ、AIが打ち込まれた文字を推測し、正答率は95%に達しました。
同研究論文の著者の一人で、英サリー大学サイバーセキュリティセンターのイサン・トレニ氏は「それぞれのキーはおのおの独特な音を出すため、その音を記録することで、どのキーが打たれているかを判断できる」と言い、「研究チームは最先端のモデルを利用している。AIモデルの精度はここ5年で大きく進歩しており、それによって正答率は70%前後からほぼ完ぺきに近いレベルに達している」と説明しました。
これは「サイドチャネル攻撃」という技術の普及を意味しています。サイドチャネル攻撃とは、通信デバイスから信号を盗み出すとともに、電磁波、音声、電力消費などを悪用して攻撃することです。また、トレニ氏は、アップル社はキーボードを打つ音にランダムなノイズを付け加えることで、こうした攻撃を避けることを検討するとの見方を示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News
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