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Thursday, September 15, 2022

あなたが、パソコンのEnterキーを、思いきり叩くのはどんな時?を詠んだ今日の一首|僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)|岡本雄矢 - 幻冬舎plus

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歌人芸人・岡本雄矢さんのフリースタイルな短歌&エッセイ集『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が評判上々。たったの31文字で、世界はこんなにも情けなく、こんなにもドラマチックに!集中できないあなたのための…今日の #不幸短歌 。

*   *   *

進捗はないです とりまやった感でEnter振りかぶって叩きます

 

漫才のネタや、エッセイをパソコンで書いている時。

集中している時は問題ないのですが、集中できなかったり、書くことが浮かばない時には、色々な誘惑に負けてしまいます。

まずはYouTube。

音楽を聴きながらやるだけ……と開いたはずが、いつの間にか競馬名実況集に見入ってしまっています。

次にTwitter。

少しだけ見るだけと開いたはずが、気づいたら20分もTwitterを見てしまっています。

そしてInstagram。

以下同文です。

こんなことをしててはダメだと、ネットから離れますが、今度はパソコンのUSBに入っているデータのことが気になり出して、整理を始めます。

今やることでは絶対にないのに、やり始めてしまうと後戻りできなくなり、時間を取られることになります。

誘惑はパソコンやスマートフォンの中にだけ存在してる訳ではありません。

目の前に雑誌があれば開いて読んでしまいますし、クッキーがあれば食べることに夢中になります。

窓があれば、普段は景色なんて気にしないくせに、ぼーっと景色を見るなんてこともしてしまいます。

そんなことをしているうちに、時間は経ち、集中のしてなさは、やる気のなさに変わります。

今日はこれ以上やってもダメだろう。

やめよう。

僕はパソコンのエンターキーを、力強く叩きます。

なにも進んでなんかいないのに、さも、めちゃくちゃ進んだかのようにエンターキーを、手首にスナップを効かせて叩きます。

せめてやった感を出すために。

もちろん、白紙の原稿が、一行改行されるだけです。

(写真:iStock.com/Lanski)

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