パソコンで原稿を書く機会が多いため、いかに快適に正確に文字を打つか、にはどうしても気を使います。その結果、キーボードのオタクになりました。昨年だけでキーボードを四つ、一昨年は三つ購入しました。打ちやすい理想のキーボードを永遠に探し続けているといった感じです。というわけで、本日はキーボードに関連するお話です。
昨年12月19日のデジライフ面でパソコンの 入力トラブルの解消法に関する記事 を書きました。このなかで、「インサートキー」についても若干触れました。「Insert」「Ins」と書いてあるこのインサートキーこそが長い間、私の「天敵」だったからです。
通常の場合、文章Aと文章Bの間にあらたな文章を書き入れると、文章Bが後ろにずれていって、あらたな文章がその間に入ります。ご存じのようにそれを「挿入モード」と言いますね。
インサートキーは、文字を入力する際に既存の文字の上から新しい文字を打つ「上書きモード」に切り替えるキーです。「上書きモード」では、文章Aと文章Bの間にあらたな文章を書き入れると、文章Bを消しながら上書きしていくわけです。
そして、このインサートキーは、書いた文字を削除するデリート(Delete)キーや、文字を削除しながら前に戻るバックスペース(Back Space)キーのすぐそばに配置されています。ちなみに左の写真は手元にあったキーボードの写真ですが、インサートキーが、デリートキーやバックスペースキーと隣接していることがわかります。
原稿を書いている時には、デリートキーやバックスペースキーを使って削除して書き直す作業が頻繁に発生します。そして、これらのキーを押そうとして、誤ってインサートキーを押してしまい、「上書きモード」になってギャーと逆上したり、イライラしたりする、という嫌な経験を長い間、繰り返してきました。そういう意味で、「天敵」だったのです。
私はこれまで、「上書きモード」で文章を書いている人を寡聞にして知りません。「上書きモード」に切り替える「インサートキー」を、いったい誰が必要としているのかも分かりません(もしも、使っている方がいらっしゃったらごめんなさい!)。インサートキーはイライラの元凶でしかなかったのです。
ずっとインサートキーに悩まされたあげくに、1年ほど前から、写真のように、インサートキーをファンクション機能にしているキーボードを使っています。これだと、ファンクションキーを押しながらインサートキーを押さなければ「上書きモード」に切り替わりません。誤って触れて「上書きモード」に切り替わることはないのです。 以前のコラム でも触れましたが、キーの下段に四角に囲まれて名前が書いてある機能は、キーボード左下などにある「Fn」と書いてあるファンクションキーを押しながら押さなければ実現しないのです。
エレコム社(大阪市)製品のこのキーボードを秋葉原の電機店で見つけた時は、「さすがに日本の周辺機器専業メーカーはよくわかっていらっしゃる」と思いました。これでようやく「天敵」問題が解決して快適でした。ひとり悦に入っていたのですが、つい最近、ちょっと衝撃的な事実が判明しました。
からの記事と詳細 ( インサートキーという「天敵」…この機能は必要なのか? - 読売新聞 )
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