UoC UNIVERSITY of CREATIVITY 共同編集長の近藤ヒデノリ(Hide)と平井美紗(Misa)がお届けするInterFMの番組「UoC Mandala Radio」。クリエイターに“ワクワクする社会創造の「種」を聞く”というテーマで、毎回さまざまな領域で社会創造をおこなっているゲストを招き、未来に向けた創造やアクションについて語らいます。12月15日(水)の放送では、写真家のレスリー・キーさんをお迎えしました。
◆児童養護施設の子どもたちを撮影したプロジェクトを開催
シンガポール出身で、アート、ファッション、広告撮影、映像監督などを中心に、世界各国で活躍。これまでに、1500名以上のオフィシャル写真撮影とプロモーション映像を監督しています。東日本大震災チャリティ写真集「LOVE & HOPE」、写真とアートマガジンのシリーズ「SUPER」、日本のLGBTのポートレートを撮影する「OUT IN JAPAN」、SDGsの啓発活動など、さまざまなプロジェクトに尽力しています。 Hide:先日、TBSのSDGsイベント「地球を笑顔にするMUSEUM」のなかで、子どもたちがカラフルな花を持った写真がバーッと並んでいるのを見つけまして。子どもたちの生き生きとした表情を見て、「この写真は誰が撮っているんだろう?」って思ったら、レスリー・キーさんだったんです。 児童養護施設の子どもたちの写真だったのですが、僕もたまたまそこに取材に行ったことがあったんですね。いろいろ大変なことがあった子どもたちが、こうした写真を撮ってもらえたことは本当に嬉しいだろうなって思ったし、子どもたちのこれからの人生にとって大事なものになるのかなって思いました。 今回のプロジェクト「We Are The Love」を始めたきっかけや、どういった思いを込めたのかをお聞かせいただけますか? レスリー:私は2021年で日本に来てちょうど30年になるんですけども、50歳になりました。コロナ禍になる前から、「50歳になったら児童養護施設の大きなプロジェクトをやりたい」と思っていたんですね。理由の1つとして、子どもにアート教育を施したいという思いがあります。私は子どもがいないのですが、周りにはたくさん子どもがいるし、実は児童養護施設の知り合いもたくさんいるんですよ。自分はシングルマザーで育てられたんだけど、13歳ぐらいの頃に私のお母さんが亡くなって。気付けば、私も児童養護施設で6年間ぐらい過ごしていました。 Hide:それは、日本の養護施設ですか? レスリー:シンガポール、まだ日本に来る前の話です。来日したのは20歳ですね。大人になったら、世界中の子どもたちに何かを還元したいという思いを抱いていました。私には、人生を変えてくれた2つの曲があって。1つは1971年に発表されたジョン・レノンとオノ・ヨーコさんの「Imagine」。自分も1971年生まれなのですが、初めて聴いたのは3歳か4歳ぐらいだったかな? たぶん、6歳ぐらいのときには歌詞も覚えていました。 2つ目の曲は、1985年に出た「We Are the World」。すごく圧倒された曲です。2つの曲には共通した目標があって。それは、「子どもたちに愛を届ける」「子どもたちの未来を考えましょう」「平和のためにみんなで変わっていこう」という、すごく強いメッセージです。この2曲は自分にとっての源になっています。曲を聴いて、いつも「自分もこういうことができたらいいな」と思っていました。 Hide & Misa:なるほど。 レスリー:フォトグラファーになって27、28歳ぐらいの頃から多様性の企画をやっていたし、親子のチャリティーイベントは100回以上やっています。2015年に国連がSDGsの企画を日本に持ってくるときに、幸運にも私に声をかけてくださったんですね。 世界の子どもたちを撮った写真の審査委員長にアンバサダーとして担当させていただきました。SDGsの企画を通じて、子どもの教育や環境問題についてますます関心を持つようになりましたね。日本って実は、他国に比べて養子に対する理解が浅いんですよ。 Hide:まだまだですよね。 レスリー:こんなに先進国なのに、なんで日本は同性婚が認められていないのか理解できない。2019年に台湾は同性婚を認めたのに。すごく悔しい。ジェンダー平等は台湾のほうが進んでいるんですよ。 Hide:そうですよね。 レスリー:平和ボケしているんだと思います。そろそろ目覚めてほしいなって思ったし、若い人たちとともに真剣に考える空気を作るべきです。そしてそれは強制ではなくて、みんなで一緒に考えることが重要なんですよ。私は上の世代と下の世代を繋ぐコミュニティのプラットフォームを作るのが大好きなんですね。自分のことはフォトグラファーというよりもメッセンジャーだと思っています。 Hide:UoCでは上と下を繋ぐことを重要視していますし、「We are All born Creative(すべての人間は生まれながらにして創造的である)」を理念にしていて。年齢もですけども、大企業とNPOを繋いだりとかミックスさせる場も設けているので、話を聞いていてすごく共感できました。これからレスリーさんと一緒にいろんなことができたらいいなと思っています。「もっといい社会をみんなで作っていこうぜ」ってことですね。 レスリー:とても幸せ。私にとって、同じ夢を見ている仲間がいるってことは宝です。
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