東証で取引が再開し、値が表示された株価ボード(2日午前、東京都中央区)
東京証券取引所は2日午前9時、株式などの売買を再開した。システム障害の原因となった機器を交換し、通常通りの取引が可能な状態になった。東証では1日、システム障害で全銘柄の売買を終日停止。株式が東証で取引されるのは、9月30日午後以来となる。
2日の日経平均株価は前日(9月30日終値を10月1日終値と認定)と比べ109円68銭高い2万3294円80銭で始まった。上げ幅は一時前日比180円高に達したが、その後はやや失速し、もみ合っている。
前日の米株式市場ではナスダック総合指数が約1カ月ぶりの高値を付けた。投資家心理が上向いた。東京市場でも半導体関連株が上昇。SCREENホールディングス、東京エレクトロンはともに前回取引のあった9月30日と比べ一時3%高となった。
売買を再開したのは、約3700銘柄の上場株式のほか、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)など。午前10時時点の東証1部の売買代金は8143億円と平時をやや上回る水準で、取引に目立った混乱はない。東証と同じシステムを利用している名古屋証券取引所などの地方証取でも取引を再開した。
東証は1日、1999年にシステムでの取引に完全に移行して以降初めて、全銘柄の取引を終日停止した。高速取引システム「アローヘッド」内で基本的な情報を格納するディスクが故障したためで、機器の交換とシステムの再起動を進めていた。
岡三証券の小川佳紀投資戦略部長は「1日は売買が終日停止されたが、結果的には大きな波乱はなく、米株式市場の上昇を受けて買いが先行している」と話した。
取引を再開した東京証券取引所(2日午前)
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