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Saturday, August 29, 2020

Filcoの「Majestouch MINILA-R Convertible」レビュー、キーキャップの感触がくせになる - Engadget日本版

Filco Majestouch MINILA-R Convertible

ダイヤテックが8月26日に発売した、小型メカニカルキーボード「FILCO Majestouch MINILA-R Convertible」。その実機をレビュー用にお借りしたので、早速レビューをお届けします。

とはいえ、Majestouch MINILA-R Convertibleは、基本的にCherry MX軸のメカニカルキーボード。打鍵感などはキースイッチ次第、そして好みが分かれるところでもあります。なので本レビューでは、主にこのキーボードの売りである2色成形のパッチキーキャップや、DIPスイッチによる設定変更などを中心に紹介します。

BluetoothとUSB両対応のメカニカルキーボード

Majestouch MINILA-R Convertibleは、Majestouchシリーズとしては約7年ぶりとなる新モデル。テンキーなどが省かれた、いわゆる60%キーボードです。

付属品は、USBケーブルに電池、交換用のキーキャップ、キーキャップを外すための専用キープラー。この辺りは後述します。

Majestouch MINILA-R Convertible
▲今回お借りしたのは英語配列。もちろん日本語配列もあります

接続はBluetooth 5.1とUSBの両対応。Bluetoothは上部にあるスイッチで4台を切替えて使用できます。ペアリングもこのボタンの長押しで行えます。Fnキーとのコンビネーションでペアリングや接続先を切替えるキーボードが多いのですが、どのキーだったかを忘れがちなので、独立したキーがあるのはうれしいポイントです。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲Bluetooth4台とUSB1、計5台と接続可能。「U」のスイッチはUSBのこと

ただし、USBはmini B。正直なところ、ここはUSB Type-Cにして欲しかった……。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲有線接続はminiB(右)。左側のType-Aは有線接続時に利用可能

背面には電源用の電池ボックスと電源スイッチ。設定変更用のDIPスイッチがあります。なお、電池を使わず、USBからの給電でも動作します。USBで給電しつつ、接続はBluetoothといったことも可能です。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲電池は単3を2本使用

特徴的な2色成形のパッチキーキャップ

キーピッチはフルキーボードと同じく19mmあるので、コンパクトキーボードとはいえ、打ちにくいということはありません。

キーキャップのトップが若干小さめになっているので、指を乗せる場所は狭いのですが、中央部分がくぼんだスフェリカルデザインになっており、指の収まりはいいです。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲キーキャップの表面はすべすべで、さわり心地がとてもいいです

キーキャップは、横から見て縦列のキーに段差がないフラットデザインになっています。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲横から見ると、キーの縦列に段差がないのがわかります

キースイッチには、Cherry MXスイッチを採用。茶軸、青軸、赤軸、静音軸があり、公式オンラインショップでは海外向けの黒軸モデルも販売されるとのこと。なお、キースイッチは半田付けされており交換は不可となっていました。

このキーボードに興味を持つ人には今更な話だと思いますが、たとえば青軸はクリック感が強く、しっかりとした入力感があり、赤軸はクリック感はなく、打鍵感も軽め。茶軸は青軸と赤軸の中間など、各軸毎に打鍵感が異なります。

量販店などでは、各軸のサンプルが置いてあることも多いので、自分の好みが分からないという場合には、それらで試してみることをお勧めします。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲個人的にはリニアな赤軸の感触が好きなので、今回は赤軸をお借りしました

そして、このキーボードの特徴となるのが、キーキャップ。2色成形で2つに分離するパッチキーキャップを採用しています。付属する専用キープラー背面の爪で押し出せば外せるのですが、キートップ側の爪が折れそうで、若干怖いです。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲あまり頻繁にはやりたくない作業です

この構造のメリットは、DIPスイッチを使ったキーカスタマイズを行った際に、キーキャップ側面にある表示を変更できるところにあります。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲DIPスイッチの設定

たとえば、標準の状態だとカーソルき(↑←↓→)はFnキーとのコンビネーションになっています。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲「ALT」「WIN」「DEL]「?/」とFnキーのコンビネーションでカーソル入力

同時に、「E/S/D/F」キーとFnキーのコンビネーションでもカーソル入力ができます。しかし、DIPスイッチの4をONにすると、右下のFnキーのコンビネーションが逆になり、同時に「E/S/D/F」でのカーソル入力が出来なくなります。

このとき、キー側面に印刷があると、ややこしくなる……ということで、キーキャップの上半分を外し、土台側を180度回転させると、手前側から印刷が見えなくなるわけです。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible
▲Dキーのみ土台を裏向きにして「↓」が見えないようにしてみたところ

こんな複雑な構造にしなくても、側面印刷がない交換用のキーキャップを用意すれば済みそうでもあります。どちらが安上がりなのかを考えると、おそらくキーキャップごと交換してしまうほうが安いのでしょうが、こういう構造で解決する姿勢は嫌いではありません。デザイン的なアクセントにもなっていますし。

ちなみに、キーボード右下側は、交換用のキーキャップが付属しています。交換用キーキャップとしては、Mac用の「CMD」や「OPT」キーも付いているので、Macユーザーも安心です。

FILCO Majestouch MINILA-R Convertible

なお、キーキャップの上下分離はすべてのキーが対応しているわけではありません。マニュアルによると、外す必要があるのは、「E/S/D/F」キーのほか、「DEL」、「右ALT」、「右WIN」のみ(US配列の場合)で、他のキーでは外さないようとのことです。

ソフトウェアでキー配列のカスタマズが行えるものも多いですが、そういう場合、キーの表示と実際に打てるものが異なることもしばしば。そういう点では、物理的に表示をカスタマイズできるパッチキーキャップは理にかなっていると言えそうです。

ちなみに、DIPスイッチによるカスタマイズで出来ることは、公式サイトのPDFで公開されています(日本語配列英語配列

吸い付くようなキーキャップがクセになるキーボード

数日使ってみての感想としては、かなり打ちやすいキーボードだと思えます。キーボードの重量は680gとコンパクトキーボードとしてはかなり重めですが、その分、筐体がしっかりしており、強く打っても変にたわむこともなく、軽すぎて本体ごと滑ってしまうようなこともありません。

安定感(物理的にも機能的にも)は抜群で、キーキャップの吸い付くような感触もクセになりそうです。

ただ、唯一の不満はUSBがmini Bだということ。次期モデルが出るのはまた7年後……ということはないと思いたいですが、今後数年間は使うことを考えるとやはりUSB Type-Cにして欲しかったところ。いまからでも、ぜひともマイナーチェンジ版を検討してほしいと思います。

関連:
DIATEC|ダイヤテック株式会社 MINILA-R Convertibleのご紹介

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August 30, 2020 at 11:04AM
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