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Monday, May 4, 2020

【遊技産業の視点 Weekly View】青春の記憶呼び覚ます「キー」 - SankeiBiz

 □ホールマーケティングコンサルタント LOGOSプロジェクト上級研究員 岸本正一

 「家で過ごそう」という新型コロナウイルス感染防止対策の指針に従い、筆者も自宅で過ごす時間が大幅に増えた。特にインターネットの動画投稿サイトの閲覧時間が増えて、30年以上前の懐かしいパチンコ機の動画をよく見ている。現在のように液晶画面を搭載しておらず、単純な電子音や単音のメロディー程度しか発しないこれらのパチンコ機は、現在のスマホ社会との比較で言えばまるで「黒電話」という存在。今から思えばアナログでシンプルな機種ばかりだが、当時の開発者の創意工夫が随所に感じられ、それぞれがオリジナリティーあふれるものとなっている。見ているだけで楽しいこれらの動画を見ていると、若かった頃の記憶が鮮明に蘇るような気がして、時間つぶしの方法としてまんざらでもない。

 思い出すのはパチンコのことばかりではない。職場の先輩数人と毎日のように仕事帰りにパチンコをしていたこと、仲良くなった店員のこと、さらには彼女にふられたショックでアルバイトを休んでパチンコで気を紛らわせたという20歳の自らの恥ずかしい過去まで思い出す。それはまるで「カーペンターズ」や「ABBA」の名曲が、若かりし自分の「蒼さ」を思い起こさせてくれるのに似通っている。筆者の青春にはパチンコという存在が、それほど大きなものだったという証しかもしれない。

 そこで興味が湧くのが、格段に進化したテクノロジーを駆使して遊技を盛り上げる今のパチンコ機で遊ぶ若いパチンコファンのことだ。筆者のような50代後半の者にとっては時として最新のパチンコ機が「味が濃すぎる」という印象を受けるときもある。また、余暇生活も筆者の青春時代とは比較にならないほど多様化している。果たして将来、彼らが時代を振り返るときに、パチンコをどのような存在として語るのだろうか。

 もし、この娯楽を捨てがたい青春の記憶を呼び覚ます一つの「キー」として語ってくれるのなら、業界関係者としてこの上ない喜びを感じることになるだろう。

                   ◇

【プロフィル】岸本正一

 きしもと・しょういち 1963年生まれ。元SEの経験を生かし、遊技場の集客メカニズムを論理的に整理・研究する傍ら、全国のパチンコホールを対象にコンサルティングを行う。雑誌への連載やテキストの出版、セミナーでの講演なども手掛ける。オベーション代表。

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