10月3日に放送スタートする“男女逆転の大奥”を描くNHKドラマ10「大奥 Season2」(火曜後10・00)の「幕末編」キービジュアルが、12日に公開された。デザインを手掛けたのは、Season1や医療編のキービジュアルを担当した美術家で絵本作家、プロデューサーの清川あさみ氏。激動する時代を描くにあたり「現代と繋がる未来を見ている姿を描きました」と意図を明かした。
放送毎にSNS上で話題を集めた“男女逆転”の「大奥」。「Season1」(全10話)は、今年3月に完結。3月度ギャラクシー賞月間賞も受賞した。「Season2」は「医療編」「幕末編」と銘打ち、原作ファン注目の“最大の悪役”一橋治済役の仲間由紀恵ら豪華キャストにも注目が集まっている。
この日新たに公開された「幕末編」キービジュアルには、「阿部正弘役・瀧内公美」「徳川家定役・愛希れいか」「天璋院/胤篤役・福士蒼汰」「瀧山役・古川雄大」「徳川家茂役・志田彩良」「和宮役・岸井ゆきの」がズラリ登場。写真に刺繍を施す手法で知られる清川氏が、長い徳川政権の終わりと新時代を迎える難局の中で手を取り合う登場人物の姿を表現した。
清川氏は「大切なのは“人の繋がり”という事なのだと、導きのあるような優しい光に包まれたビジュアルを目指しました」と意図を説明。「多様でひとりひとりの運命や生き様が神々しい大奥の世界、戦う姿がたくましく爽やかで感動をくれます。終わりでなく始まりでもある、私たちの生きる現代と繋がる未来を見ている姿を描きました」と、作品に込めた思いを述べた。
原作は「西洋骨董洋菓子店」「きのう何食べた?」などで知られる漫画家・よしなが氏が、隔月刊誌「MELODY」(白泉社)に04年8月号から21年2月号まで連載した同名人気作。3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを紡ぎ、センセーションを巻き起こした。ジェンダー、権力、病など現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに描き、全19巻は累計600万部(紙・電子)を誇る。
過去計3度、ドラマ化&映画化されたが、今回は家光編から幕末・大政奉還まで初めて映像化。脚本は連続テレビ小説「ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、TBS「JIN―仁―」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」などのヒット作を生み続ける森下佳子氏。主題歌は人気アーティストのAimerの「白色蜉蝣(しろいろかげろう)」。
「Season2」も引き続き、脚本は森下氏が執筆。8代・吉宗の遺志を継ぐ若き蘭方医たちが奇妙な病「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」撲滅へ立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を描く。
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