米Googleは5月3日(現地時間)、Googleアカウントへのログインで「パスキー(passkey)」を利用可能にしたと発表した。設定すると、毎回パスワードを入力しなくても顔認識、PIN、スマートフォンでの生体認証などを使ってログインできるようになる。
パスキーは、昨年5月に米Appleと米Microsoftとともに発表したFIDO Allianceの「マルチデバイス対応FIDO認証資格情報」の通称。業界標準のAPIとプロトコルに基づく公開鍵暗号化を使い、面倒なログイン名とパスワードの入力を省いて安全にログインできるようにする機能だ。
Googleはこれまで、AndroidやChromeなどで、段階的にパスキーに対応してきたが、Googleアカウントのサポートは5月5日の「世界パスワードの日」をひかえた「パスワードレスの未来」に向けた大きな一歩だとしている。「来年の世界パスワードの日までにはパスワードを使う必要さえなくなるかもしれない」。
Googleアカウントのパスキー設定はg.co/passkeysで行える。
とはいえ、パスキーに対応するサービスはまだ少なく、主なところではKayak、PayPal、Yahoo!などだ。
「何かの新しい始まりにありがちなことだが、パスキーへの移行には時間がかかる。そのため、パスワードと2要素認証も引き続きGoogleアカウントで機能する」という。
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