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ミシェル・ヨーが主演を務める本作は、倒産寸前のコインランドリーを経営する主人公エブリンが、世界と家族を救うため並行世界(マルチバース)にはびこる悪に立ち向かう物語。アジア系の助演男優賞の受賞は長い歴史の中で「キリング・フィールド」に出演した1985年のハイン・S・ニョールのみ。今回の受賞は、それに続く快挙となった。なおミシェル・ヨーはアジア系として初めて主演女優賞にノミネートされており、男女を問わずアジア系史上初の主演賞の受賞に期待がかかる。
1971年に中国人移民の両親のもとベトナムで生まれたキー・ホイ・クァン。ベトナム戦争後の混乱から逃れ1979年から米ロサンゼルスのチャイナタウンで暮らした。1984年にオーディションで「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」におけるハリソン・フォードの相棒の少年役に起用され、翌年の「グーニーズ」で一躍人気子役に。いくつかの映画に出演したのちに俳優業を離れ、映画教育の名門として知られる南カリフォルニア大学に進学。卒業後は武術指導アシスタントや助監督を務めていたが、2021年にNetflix映画「オハナ」で俳優として再始動した。
復帰後2作目となる「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」にはオーディションでエブリンの夫ウェイモンド役に抜擢。普段はあまり頼りにならないが、“別の宇宙の夫”が乗り移ってから妻に世界の命運を託す重要な役どころで、キー・ホイ・クァンはカンフーアクションも披露している。
第95回アカデミー賞 助演男優賞
※★印が受賞者
バリー・コーガン「イニシェリン島の精霊」
ブレンダン・グリーソン「イニシェリン島の精霊」
ブライアン・タイリー・ヘンリー「その道の向こうに」
ジャド・ハーシュ「フェイブルマンズ」
★キー・ホイ・クァン「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
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