キーコーヒーの業務用市場が行動制限の緩和による外出機会の増加で回復基調にある。
上期(3月期)連結業績は、業務用市場の売上が前年同期と比べて大きく増加し、人件費や固定費などのコスト抑制を前年度に引き続き実施したことで増収増益となった。
11月18日、事業活動説明会に臨んだ安藤昌也取締役常務執行役員は「上期業績は業務用市場の売上増加が要因で増収増益になった。業務用は上期、約18億円の増収。業務用では差別性の高いコーヒーの販売を推進するとともに業務用食材の取り扱いアイテムを強化して拡販につとめた」と振り返る。
新規顧客獲得に向けた施策も奏功した模様。
キーコーヒーは、飲食店経営者や開業予定者を対象に業務用商品やサービスを紹介するWEBサイト「カフェ・喫茶店 開業ナビ」を立ち上げた。
キーコーヒーインストラクターの取り組みとしては、各地でコーヒー教室を開催。「コロナ禍で高付加価値商品の引き合いが強まる中、ホテル・企業・世界を周遊するクルーズ船の従業員向けにコーヒー教室を実施した」という。
カフェ開業支援の施策として取り組む様々な立地環境に出展可能なパッケージカフェ「キーズカフェ」は3店出店となり導入店舗数は75店舗となった。
「キーズカフェ」では地域振興の活動として、地方産品とコーヒーの組み合わせを強化している。
業務用市場は今後も拡大を見込む。
「業務用はもっと回復していく。コロナ禍で行動が制限された中で、逆にお客様のほうから様々なコーヒーの楽しみ方の工夫や新たなスタイルを取り入れるなどしてチャンスが生まれてきている」との見方を示す。
一方、家庭用市場は外出機会増加による巣ごもり消費の鈍化と価格改定の実施で売上はほぼ横ばいとなった。
キーコーヒーの上期連結業績は、売上高11.3%増の303億1000万円、営業利益72.8%増の5億1400万円、経常利益32.3%増の6億2300万円となった。
このうち基幹のコーヒー関連事業の売上高は11.6%増の264億700万円。
コーヒー関連事業の内訳は、業務用25.7%増の87億9600万円、家庭用0.4%減の93億9800万円、原料用14.2%増の75億7100万円、OCS自販機他8.2%増の6億4200万円となる。
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