株式会社PFUは、コンパクトサイズのキーボード「HHKB Professional HYBRID Type-S」に新色となる「雪」を追加し、直販のPFUダイレクトにて発売した。キー配列は日本語と英語を用意し、それぞれでキー印字の有無が選べる。価格は共通で3万6,850円。
HHKBシリーズの25周年を記念し、同社が2021年に数量限定で発売した同名モデルをベースに、キートップのデザインを刷新した製品。HHKB Professional HYBRID Type-Sの新色として既存のラインナップに加わるかたち。
現在販売中の墨や白のモデルと同様に、キー配列は英語と日本語、キー印字は刻印と無刻印を用意。今回の雪モデルでは、標準で日本語配列/無刻印も選択可能となっており、キー配列と刻印の有無の組み合わせで計4モデルを展開する。
これまでのHHKBシリーズからの大きな変更点として、刻印モデルではキートップの印字を刷新。既存の墨/白モデルでは文字をキーの左上に配していたが、雪モデルではキーの中央に配置し、フォントもやや細めた。さらに、ShiftやControlといったキーについても文字列をすべて小文字とし、本体の左側にあるキーは左下、右側にあるキーは右下に印字を施した。
一方、無刻印モデルでは引き続き天面に刻印がないキートップを装備。加えて、本体左上の「HHKB Professional HYBRID」や、右上の「Type-S」といった刻印も施さないため、上から見たときに装飾が全くない真っ白なキーボードを実現できる。
そのほか、合理的キー配列や、19.05mmキーピッチを確保しながらサイズを抑えたコンパクトさ、静電容量無接点方式のキースイッチによる優れたキータッチといった特徴は継承。一部キーの機能を切り替えられるDIPスイッチや、専用ユーティリティを使用したキーマップの変更にも対応している。
対応OSは、USB接続の場合がWindows 7以降/macOS 10.12以降、Bluetooth 4.2接続の場合がWindows 8.1以降/macOS 10.15以降/iOS 11.4以降/iPadOS 13以降/Android 4.4以降。電源は単3形乾電池2本、またはUSBバスパワー。アルカリ乾電池仕様で約3カ月動作する。
本体サイズは294×120×40mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約550g。
さらに、今回の雪モデルのものと同一品の「キートップセット(雪)」も新たに用意。価格は英語配列用が6,600円、日本語配列用が7,590円で、どちらも刻印/無刻印が選べる。
HHKB Professionalシリーズの全機種に対応した交換用キートップで、既存の製品への装着も可能。なお、キートップセットについても、中央印字は雪モデルのみで採用する。
好評だった「雪」。若年層や女性ユーザー獲得にも貢献
HHKBシリーズは、1996年の初代発売以来、全世界の累計出荷台数で64万台以上を達成。2021年10月に発売した25周年記念モデルは、国内向けに2,500台、海外向けに1,650台を販売したが、ユーザーから好評で、再版を求める声も多かったという。
2020年と2021年でユーザー登録者の内訳を年齢で比較すると、20代が8%から17%、30代が17%から23%へとそれぞれ増加しており、女性のユーザーも伸びたという。同社によれば、2021年の雪モデル投入によって新たなユーザー層を獲得できた面もあるとした。
今回投入する雪モデルについては、「毎日触りたくなる雪のような美しいデザイン」をコンセプトに設計。シリーズ初となるキー中央印字の採用や真っ白な本体カラーなどにより、スタイリッシュに仕上げたことで、これまでのプロ志向なユーザーだけでなく、若年層やミニマルを求めるユーザーにも手に取りやすいデザインになったとしている。
からの記事と詳細 ( キー印字を刷新し常設モデルへ。真っ白な「HHKB Professional HYBRID Type-S 雪」 - PC Watch )
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