ディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で新たに配信される、マーベル・スタジオによるオリジナルドラマシリーズ『ムーンナイト』(3月30日、午後5時配信開始)より、ムーンナイト誕生の瞬間を捉えた映像が初解禁となった。
「現実か夢か、区別がつかない――」。意味深なせりふを放つ彼は、国立博物館のギフトショップで働く温厚で、うだつの上がらない主人公のスティーヴン・グラント。睡眠障害を持ち、夢の中で度々白いスーツを着た何者かと対峙するが、それが現実で起こっていることか、ただの夢か区別がつかない。
夜通し何度も脳内にささやく声、悪夢にうなされ、自分で足を縛り付けたベッドから飛び落ちる朝。仕事場では「役立たず」と罵られ、スティーヴンは幻覚に怯える日々を過ごしていた。ある日、自室の見知らぬ携帯電話が鳴り響き、“マーク”と知らない名前を呼ばれ困惑する。自分は誰なのか、何に怯えているのか。
そして、ついには無意識の内に銃を握っていたり、戦いに巻き込まれたり、自分の中に“自分以外の誰か”が潜んでいることに気づき始める。そして、スティーヴンは、彼の内に残酷なもう一人の人格<マーク・スペクター>が潜んでいることをやがて知ることとなる。
コントロールできない残虐な“もう一人の自分”の存在。そして、「狂気を受け入れろ」という声が聞こえた瞬間、真っ白なスーツが身を包む。暴力と残虐性に満ちた、もう一つの人格<マーク・スペクター>が現れ、彼に狂気が宿る。そんな多重人格のヒーローを主人公に、彼の苦悩と葛藤に揺れる日々をドラマチックかつミステリアスに描く本作は、今までに観たことのないマーベルの世界を届けてくれるにちがいない。
新たなヒーロー、ムーンナイトを演じるのは、「スター・ウォーズ」シリーズ(15年、17年、19年)のポー・ダメロン役をはじめ、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21年)など、次々と大作への出演を重ねるオスカー・アイザック。壮大なアクションからドラマまで、幅広く活躍してきた彼が満を持して “マーベル・ヒーロー”という新境地に踏み入れた役柄をどう演じ切るのか要注目だ。
ムーンナイトに立ちはだかるヴィランを務めるのは俳優だけではなく、脚本および監督、舞台演出、小説を手掛け、幾度もアカデミー賞にノミネートされた、イーサン・ホーク。俳優として確かな実力のある2人が描く全く新しい世界に大きな期待が高まる。
監督は、カンヌ映画祭「ある視点」部門への選出歴を持つ、エジプト出身の新進気鋭監督モハメド・ディアプ、さらにインディペンデント系ホラー映画を手がけてきたジャスティン・ベンソン&アーロン・ムーアヘッドのコンビが務める。『ブラックパンサー』(18年)のライアン・クーグラーや『エターナルズ』(21年)のクロエ・ジャオら、才能豊かで独特な視点を持つクリエイターを起用することによって、常に新しい世界を作りだし、過去のどのタイトルとも一線を画す作品を届けてきたマーベルが新たに起用した彼らがどんな物語を描いてくれるのか、興味は尽きない。
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