「タスク マネージャー」はともかく、「デバイス マネージャー」や「ディスクの管理」といったシステムツールを使うことは、日頃あまりありません。しかし、必要なときは必要、使うときは使うわけで、[スタート]画面に埋もれさせておくのではなく、できるだけアクセスしやすいところに置いておきたいものです。でも、タスクバーにピン留めしたり、デスクトップにショートカットファイルを置いておくのもちょっと大げさだし、普段は邪魔にもなりますよね。
便利機能がたくさん詰まった[Windows]+[X]キーは覚えていて損はなし
そんな時に活用してほしいのが、[スタート]メニューの右クリックメニューです。このメニューには [Windows]+[X]キー というグローバルショートカット(ホットキー)が割り当てられているので、[Windows]+[X]メニューと呼ばれることもあります。
[Windows]+[X]メニューの内容はOSのバージョンやデバイスの仕様によって少し変わりますが、基本的には以下のツール・OS機能へのアクセスが可能です。
- アプリのアンインストール(「設定」アプリの[アプリ]セクション。OSのバージョンによって呼称が異なる)
- モビリティ センター(モバイルデバイスのみ)
- 電源オプション
- イベント ビューアー
- OSのバージョン情報やシステムの仕様(「設定」アプリのシステム情報画面。OSによって呼称が異なる。[Windows]+[Pause]キーと同じ動作)
- デバイス マネージャー
- ネットワーク接続
- ディスクの管理
- システム既定のターミナルの呼び出し(管理者権限での起動も可能。OSのバージョンやシステムの設定によって呼称が異なる)
- タスク マネージャー([Ctrl]+[Shift]+[Esc]キーと同じ)
- 設定([Windows]+[I]キーと同じ動作)
- エクスプローラー([Windows]+[E]キーと同じ動作)
- 検索([Windows]+[S]キーと同じ動作)
- ファイル名を指定して実行([Windows]+[R]キーと同じ動作)
- シャットダウンまたはサインアウト
- デスクトップの表示([Windows]+[D]キーと同じ動作)
システム既定のターミナルは、Windows 10の場合「設定」アプリで「コマンド プロンプト」と「PowerShell」の切り替えが可能。最新のWindows 11ならば「Windows Terminal」が既定のターミナルアプリです。
ちなみに、[Windows]+[X]メニューをキーボードショートカットで呼び出すと、メニューの右隣りに括弧付きでアルファベットが表示されます。これは「ニーモニック」(mnemonic)と呼ばれており、[Windows]+[X]キーに続いてそのキーを押せば、当該コマンドをキーボードのみで実行することが可能です。
たとえば「タスク マネージャー」を使いたい場合、
- [Windows]+[X]キーを押してメニューを開く
- [T]キーを押す
という2段階のキー操作で起動することが可能です。「タスク マネージャー」の起動には[Ctrl]+[Shift]+[Esc]キーというホットキーが既に割り当てられていますが、そういうのをすべて覚えるのはしんどいですよね。でも[Windows]+[X]メニューを使いこなせれば、キーボード操作だけで手軽に呼び出せます。作業をちょっとでも効率化したい場合はぜひ覚えておきたいですし、なんらかの理由でマウスやタッチパッドが動かなくなってしまったときにも役立ちます。
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