デロイト トーマツ グループはこのほど、グローバルブランド「デロイト デジタル」に所属する世界中のコンサルタントの知見を結集。新型コロナウイルス感染症によるパンデミックを経て、今後1~2年の間にわたって企業がマーケティングにおいて重視すべき7つのキートレンドをまとめたレポート「2022 Global Marketing Trends」の日本版を公開した。
このレポートは、経営者やマーケター、企業の組織全体がどのような認識をもってブランド構築に資するマーケティング戦略の策定・実行をすべきかを独自の市場調査に基づきまとめている。本記事では、7つのキートレンドとその概要のみ紹介する。
2022 Global Marketing Trendsが取り上げる7つのキートレンド
パーパス|成長への指針
高成長を続ける企業は、価格と品質だけではなく、利益を越えた影響力にコミットし、それを伝えることでいかに競争優位性を構築しているのかを探る。今回の調査結果では、成長率の高い企業(年間成長率10%以上)ほど、パーパスを統合的に捉え、従業員の意思決定の指針やCSR投資戦略を推進する存在として重視していることが明らかになった。
本当の意味でのインクルーシブマーケティング
消費者の在り方は多様化しており、企業が発信するメッセージにはこうした背景や要素を踏まえることが必要不可欠だ。グローバルの消費者11,500人を対象とした調査では、若年層の回答者(18歳から25歳まで)において、購入決定の一要素として、広告がインクルーシブであるかどうかに注目していることが明らかになった。
知的創造エンジンの構築|人財
従来クリエイティブな分野と見られていたマーケティングだが、ビッグデータと人工知能の台頭により、人財の採用において、分析的スキルも重視していることが明らかになった。クリエイティブスキルと分析的・技術的スキルそれぞれの多様な専門家を集めることにより、その価値を大きくすることが重要であることを説いている。
クッキーのない世界で顧客に出会う
サードパーティークッキーが廃止されていく中、利用可能な情報が減ることについて、マーケターはどう備えるべきかについて考える。また、高成長企業がファーストパーティデータ戦略においてどのように先行しているかに焦点を当て紹介する。
信頼を育むヒューマンファーストなデータ体験の設計
データトラッキングに反発が募る今日において、企業のセキュリティ部門とマーケティング部門はいかに連携し、顧客の信頼を深めることができるだろうか。企業が顧客最優先のデータ体験を設計する際の4つの重要なポイントを紹介する。
End to Endなハイブリッド体験の向上
今回の調査では約75%のエグゼクティブが、今後12か月でリアルとデジタルのハイブリッドな体験の向上に投資すると回答した。
AIによるカスタマーサービスの錬磨
AI(人工知能)と人間によるサービスが統合されることで、カスタマージャーニー全体において、いかに各々の長所をどのように生かすかを明らかにする。
なお、レポートは以下のURLよりダウンロード可能。
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/technology/articles/dd/global-marketing-trends-2022.html
出典元:デロイト トーマツ グループ
構成/こじへい
からの記事と詳細 ( アフターコロナのマーケティング活動で重視すべき7つのキートレンド| - @DIME )
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