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Wednesday, February 16, 2022

ご存じでしたか? Microsoft IMEの設定方法が変わりました【Windows 10 バージョン2004以降/11】 - ITmedia

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Windows 10/11に標準搭載されている日本語入力システム「Microsoft IME」では、デフォルトで[半角/全角]キーがIMEのオン/オフの切り替えキーとなっている。このキーはホームポジションから遠いため、頻繁に切り替えるには不便だ。そこで、IMEのオン/オフの切り替えキーを[変換]キーなどに変更する方法を解説しよう。

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連載目次

対象:Windows 10 May 2020 Update以降/11


Microsoft IMEのオン/オフを切り替えるキーを変更しよう Microsoft IMEのオン/オフを切り替えるキーを変更しよう
日本語の文章を入力していると、途中の英単語などを入力する際、IMEをオフにして英数の直接入力にしたいことがある。このような場合に、IMEをオン/オフするのに[半角/全角]キーを押すのは少々面倒だ。そこで、IMEをオン/オフするキーを[変換]キーなどに変更しよう。

 Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)以降で日本語入力システム(Microsoft IME)が新しくなり、キー設定に大きく制限が加わってしまった。それと同じMicrosoft IMEが、Windows 11でも引き続き採用されている。

 古いMicrosoft IMEは、[Ctrl]キーとアルファベットキーとの組み合わせや、ファンクションキー([変換]キーや[PageUp]キーなど)に、機能の割り当てが比較的自由に行えた。

 ところが新しいMicrosoft IMEでは、[変換]キーや[無変換]キーなど、特定のキーしか、機能の割り当てができなくなっている。古いMicrosoft IMEに戻して、キー設定を可能にする方法もあるが、いつまでも古いMicrosoft IMEがサポートされ続けるかは不明だ(Windows 10で古いMicrosoft IMEに戻す方法は、Tech TIPS「【Windows 10トラブル対策】Windowsを更新したら、IMEでいつものキー設定ができなくなった」を参照してほしい。Windows 11でもほぼ同様の方法で古いMicrosoft IMEに戻すことが可能だ)。

 そこで、本Tech TIPSでは、新しいMicrosoft IMEでキー設定などを変更する方法を紹介しよう。

Microsoft IMEの設定画面を開く

 Microsoft IMEの設定は、[Windowsの設定]アプリ(Windows 10)/[設定]アプリ(Windows 11)で行える。ただ、[Windowsの設定]/[設定]アプリの深い部分にあるので、アプリの先頭画面からたどるのはかなり面倒だ。通知領域(インジーター領域)にある[IME]アイコン(通知領域の[あ]や[A]のアイコン)を右クリックし、メニューで[設定]を選択するのが楽だろう。

Microsoft IMEの設定画面を開く(1) Microsoft IMEの設定画面を開く(1)
通知領域の[IME]アイコンを右クリックし、メニューの[設定]を選択する。

Microsoft IMEの設定画面を開く(2) Microsoft IMEの設定画面を開く(2)
[設定]アプリの[Microsoft IME]画面が開く。キー設定を変更するには、[キーとタッチのカスタマイズ]をクリックする。

 ちなみにWindows 10の[Windowsの設定]アプリの先頭からたどるとなると以下の手順となる。

  1. [Windowsの設定]アプリで[時刻と言語]をクリックして、[時刻と言語]−[言語]画面を開く
  2. 右ペインの[言語]画面の「優先する言語」欄の[日本語]をクリックして展開し、[オプション]ボタンをクリックする
  3. [言語のオプション:日本語]画面が開くので「キーボード」欄の[Microsoft IME]をクリックして展開し、[オプション]ボタンをクリックする
  4. [Microsoft IME]画面が開く
Windows 10の[Microsoft IME]画面 Windows 10の[Microsoft IME]画面
Windows 10の場合は、[Windowsの設定]アプリの[Microsoft IME]画面が開く。Windows 11と同様に、キー設定を変更するには、[キーとタッチのカスタマイズ]をクリックする。

 Windows 11の[設定]アプリの先頭からたどると、以下の手順になる。

  1. [設定]アプリの右ペインで[時刻と言語]を選択する
  2. 右ペインの[言語と地域]をクリックする
  3. [言語と地域]画面が開くので「日本語」の[…]をクリックし、メニューの[言語オプション]を選択する
  4. [オプション]画面が開くので「キーボード」欄の「Microsoft IME」の[…]をクリックし、メニューの[キーボードオプション]を選択する
  5. [Microsoft IME]画面が開く

 以下、Windows 11の[設定]アプリを例に設定を紹介する。設定項目は、Windows 10も同じだ。

Microsoft IMEのキーテンプレートを選択する

 Microsoft IMEでは、[Ctrl]キーとアルファベットキーの組み合わせやファンクションキーに割り当てられている機能を「キーテンプレート」という形で切り替えることができる。古いMicrosoft IMEでは「Microsoft IME」「IME Standard」「ATOK」「VJE」「WX」から選択できたが、新しいMicrosoft IMEでは「Microsoft IME」と「ATOK」の二者択一となっている。

 デフォルトでは、「Microsoft IME」に設定されているが、これを「ATOK」に変更することが可能だ。

 前述の方法で[Windowsの設定]/[設定]アプリの[Microsoft IME]画面を開き、[キーとタッチのカスタマイズ]をクリックする。[キータッチのカスタマイズ]画面になったら、「キーテンプレート」欄のプルダウンリストで[ATOK]を選択すればよい。「Microsoft IME」と「ATOK」のキー設定は下表の通りだ。

キー名 Microsoft IME ATOK
半角/全角 日本語入力のオン/オフを切り替え 日本語入力のオン/オフを切り替え
英数(Capslock) ひらがなモードと英数字モードを切り替え ひらがなモードと英数字モードを切り替え
ひらがな ひらがなモード ひらがなモードと英数字モードを切り替え
Alt+ひらがな かな入力とローマ字入力を切り替え([全般]の[入力設定]で、「かな入力/ローマ字入力をAlt+カタカナひらがなローマ字キーで切り替える」を「オン」にしている場合) かな入力とローマ字入力を切り替え
Shift+ひらがな カタカナモード カタカナモード
変換 再変換 日本語入力のオン/オフを切り替え
Ctrl+変換 IMEコンテキストメニューを開く(右クリックメニュー)
Shift+変換 再変換
無変換 ひらがな/全角カタカナ/半角カタカナを切り替え ひらがなモードと半角英数字モードを切り替え
Shift+無変換 半角英数字モードと全角英数字モードを切り替え ひらがな、全角英数字、および半角英数字モードを切り替え
Ctrl+無変換 ひらがな/全角カタカナ/半角カタカナを切り替え
Ctrl+Del 選択した候補を予測候補ウィンドウから削除 選択した候補を予測候補ウィンドウから削除
Ctrl+B 予測候補ウィンドウで選択した候補を検索 予測候補ウィンドウで選択した候補を検索
Tab 変換候補ウィンドウでテーブルビューを展開/折りたたむ 変換候補ウィンドウでテーブルビューを展開/折りたたむ
Windowsキー+.(ピリオド) 絵文字ピッカーを開く 絵文字ピッカーを開く
Ctrl+Shift+F10 IMEプライベートモードをオン/オフ IMEプライベートモードをオン/オフ
F6 入力文字列をひらがなに変換 入力文字列をひらがなに変換
F7 入力文字列を全角カタカナに変換 入力文字列を全角カタカナに変換
F8 入力文字列を半角カタカナに変換 入力文字列を半角カタカナに変換
F9 入力文字列を全角英数字に変換 入力文字列を全角英数字に変換
F10 入力文字列を半角英数字に変換 入力文字列を半角英数字に変換
「Microsoft IME」と「ATOK」のキーテンプレートの主なキー設定

Microsoft IMEのキーテンプレートを選択する Microsoft IMEのキーテンプレートを選択する
[キーとタッチのカスタマイズ]画面が開いたら、「キーテンプレート」欄の「キーテンプレートを選ぶ」のプルダウンリストで[Microsoft IME]か[ATOK]のいずれかを選択する。

キーの割り当てを変更する

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