相続での家族間のトラブルを無くすため「終活弁護士」として活動する伊勢田篤史弁護士が、目の前のPCやスマホからでも始められる、相続の一歩目をわかりやすく解説します。
こんにちは、終活弁護士の伊勢田篤史です。 前回は、相続で揉めやすい家庭と相続で揉めにくい家庭のお話をしました。内容を覚えていない、忘れてしまった!という方は、「あなたの家族は相続でもめる?もめない?子どもの数、不動産の有無で診断」をご覧ください。 さて、今回は、揉めないための相続対策として、子が考えるべき、親のデジタル終活についてお話したいと思います。なお、「デジタル終活」については、コラム第1回「今日から始める終活!年賀状より大事なのは…PCスマホのパスワード共有」で述べましたとおり、親の死後、親のパソコンやスマホをどのように処理するかを考えることをいいます。 親が亡くなった場合、他の兄弟といきなり相続の話になることは少ないでしょう。多くの場合、葬儀の手配とともに諸々の事務手続に関する話し合いがなされます。
葬儀の手配から相続は始まっている?
しかし、相続は、葬儀の手配等の延長線上にあります。葬儀の手配等で、兄弟間で揉めると、相続まで尾を引くことになります。つまり、相続の話をする前から、揉める火種を抱えてしまう可能性があります。 そこで、出だしからつまずくことがないよう、葬儀や事務手続等の前段階でいかに注意すべきかをお話しします。
葬儀でトラブルになりやすいポイント
葬儀について、子の立場から、親に対して「どのように葬儀をやってほしいか」などと聞くのは、なかなか難しいものです。もし何も対策をしていなかった場合、葬儀を執り行う上で、遺族はどんなところが困るかというと、 1.遺影の選定 2.関係者への連絡 が実際に困ったポイントとして挙げられているようです。 この2つについて、親にあまり「葬儀」を意識させずに、確認することが可能な方法があります。それが、「デジタル終活」です。
PCに入った親の写真を確認したい
まず、遺影については、最近ではプリントアウト(現像)せずにデータで持っていることが多いものと思います。そのため、最近の写真は、パソコンやスマホに保存されているケースが多いのではないでしょうか。仮に、事前のデジタル終活としてパソコンやスマホのログインパスワードを共有しておけば、多くの写真の中から選ぶことが可能となります。なお、もし可能であれば、「最近撮った写真の中で、お気に入りはどれか」と確認してみるのもよいでしょう。
からの記事と詳細 ( デジタル終活の第1歩はスマホのパスワード共有 メリットを弁護士が解説(相続会議) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース )
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