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Monday, February 15, 2021

大河『青天を衝け』の主演子役が “おそろしい” 吉沢亮がちょい出演でも視聴率20% | Smart FLASH[光文社週刊誌] - SmartFLASH

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大河『青天を衝け』の主演子役が “おそろしい” 吉沢亮がちょい出演でも視聴率20%

 完璧にかわいすぎて、かわいげがない。

 誉め言葉として受け取ってほしい。

 これがNHK大河ドラマ『青天を衝け』にて、吉沢亮が演じる渋沢栄一の子供時代に抜擢された子役、小林優仁 “さん”(9)に対する率直な感想である。

 単純比較はできないし、双方に失礼かもしれないが、筆者は「神木隆之介の再来か!」と驚嘆してしまった。それほど演技力と存在感が、すでに子役の域ではないように思えたからだ。そのため、呼び捨てでも “ちゃん” 付けでもなく、“さん” 付けにさせてもらった。

 昨日、第1話が放送された吉沢亮主演の大河ドラマ『青天を衝け』の平均視聴率は20.0%だった。

(※視聴率はビデオリサーチ調べ/平均世帯視聴率/関東地区)

 本作は、2024年度から新一万円札の顔となることが決まっている「近代日本資本主義の父」、渋沢栄一の生涯を追う作品。2013年の『八重の桜』以来、8年ぶりに大台の20%超えだそうだが、吉沢は冒頭のシーンに出演したぐらいで、1話はほぼ渋沢栄一の幼少期の物語に費やされた。

 小林優仁さんの演技のすごさは実際に作品を見てもらうのが一番だが、簡単に説明しておくと、ともかく自然。喜怒哀楽の表現が豊かで子役のソレではないのだ。

 和久井映見(渋沢栄一の母役)や玉木宏(洋式砲術家・高島秋帆役)と共演したシーンも、実に堂々としていて、俳優同士として対等に演じている感じ。

■主演子役のハンパないエピソード

 そこで小林優仁さんについて調べてみた。「優仁」の読み方は「まさひと」。2011年4月25日生まれで出身地は東京。

 2017年、6歳のときに歌舞伎座公演に出演し芸能界デビューを果たしているものの、テレビ出演はこの『青天を衝け』が初めてだそうだ。

 先月、『未来へいこーよ』という子育てサイトに小林優仁さんのインタビューが掲載されていたので、そのなかからコメントを一部抜粋させていただく。

 演技で楽しいと思うことを聞かれた際は、「ニュアンスを探していく作業が楽しいです。あとは、小林優仁から『渋沢栄一』に変わる瞬間!」と回答。

 9歳にして “ニュアンスを探す” なんて感覚を身につけており、さらにそれを言語化できるって……。ちなみに渋沢栄一に変わるのは、「メイクをして現場に入った瞬間」だそうだ。

 また、音楽が好きで、自分でも曲作りしているそうだが、どんな曲を作っているのか尋ねられると、「iPadを使って、音を重ねて編集したりしています。マイケル・ジャクソンやブルーノ・マーズなどの影響を大きく受けています」と答えるのだ。

 好きなアーティストに『鬼滅の刃』主題歌のLiSAだとか、日本人K-POPアイドルのNiziUだとか、そういう子供らしいのはあげない。

 筆者の予想を見事に裏切るこのアッパレ感。芦田愛菜だって小学生当時はKARAが好きだと言ってはしゃいでいたのに……。

 さらに言うと、“にわか” でもないのだ。

 ブルーノ・マーズは本物が見たいと親にお願いして、マカオまで行ってコンサートを鑑賞。ドラムも本格的に取り組んでいて、ブルーノ・マーズの曲のドラムソロが弾けるという。

 また、生のマイケル・ジャクソンはもう見られないため、ニューヨークのアポロシアターまで足を運んだことがあるんだとか。

 なんだこの “センスの塊” 感。ハンパない。

『青天を衝け』での天真爛漫な演技は、まぁ、それはもうかわいい。完璧にかわいい。だから隙がなく、かわいげがない。“おそろしい子!” と思った視聴者は筆者だけではなかったはずだ。

●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

写真・朝日新聞

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