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Sunday, August 23, 2020

幼児を車内放置 搬送相次ぐ 炎天下、キーの誤作動に要注意(北日本新聞) - Yahoo!ニュース

 炎天下の車内に幼い子どもが取り残され、熱中症になるケースが県内で後を絶たない。富山市では6月以降、乳幼児が搬送される事案が少なくとも3件発生している。富山地方気象台によると、県内では今後1週間、最高気温が30度を超える真夏日が続く見通し。専門家は、電波で開閉する鍵の誤作動や子どもの「置き忘れ」に注意を呼び掛けている。(市江航大)  富山市消防局によると、今年は6月に0歳男児、8月8日に男児(1)が車内にいる状態で車の鍵が開かなくなった。同9日にはショッピングセンター駐車場で男児(3)が約1時間半にわたり車内に取り残された。いずれも軽い熱中症で病院に運ばれたという。  熱中症は避けられたが、高岡市では今月19日、男児(1)が鍵のドアロックボタンを押し、約10分間閉じ込められた。男児の祖母がくわで助手席のガラスを割って救出し事なきを得た。  日本自動車連盟(JAF)が気温35度の炎天下を想定して行った検証では、エアコン停止後15分で、車内の温度や湿度などから算出する「暑さ指数」は人体に危険なレベルに達した。JAF富山支部は、鍵が車の中にある状態でドアロックが掛かる「キー閉じ込み」に警鐘を鳴らす。

 同支部が昨年8月にキー閉じ込みで出動した事案のうち、4件は子どもが取り残された状態だった。広報担当者は、電波でロックを解除するスマートキーに対応する車で閉じ込みが起こりやすいと指摘し、「電池が減っていると電波が弱まって認識が途切れ、鍵が閉まる場合がある」と言う。  親が子を置き忘れるケースもある。1年前にアパート駐車場で生後11カ月の女児が亡くなり、起訴された母親は「酒に酔っていて降ろすのを忘れた」と供述していた。今月9日に富山市で起きた事案では、保護者がショッピングセンターなどで用事を済ませていたとみられるという。  新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は、突発的な出来事が発生した場合、人はその後に予定していた行動を忘れることがあり、ストレスや疲労も「置き忘れ」の原因になり得ると説明。「忘れることと人の思いは別で、誰にでも起こり得るミス」と指摘し、置き忘れ防止グッズの活用や、降車時の車内確認を習慣化することが有効と語った。

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August 22, 2020 at 11:04PM
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